
この2か月、雨の多い日が続いたことから、安全を考慮して市民参加型登山企画「Camino de Banzan」を休止していました。
再開に向けて登山道の偵察を行ったところ、登山口には人の背丈を超えるほど草木が生い茂り、登山道の一部は山の中へ戻りつつありました。また、ツキノワグマの可能性を考える動物の痕跡も確認されました。
これを受け、クラブ理事会で協議した結果、Camino de Banzanを当面の間、一時休止することを決定しました。
私たちは今回の出来事を、単に「危険だから山に入らない」という問題として考えてはいません。
人がしばらく歩かなければ、草木が伸び、動物たちが活動し、登山道は再び山へと戻っていきます。
それは、登山道が最初から人間のものだったのではなく、私たちが山から一時的に貸してもらっていた道だったことを教えてくれているように思います。
これからクラブメンバーで登山口周辺の刈り払いを行い、見通しを確保します。その後も偵察登山を繰り返しながら、登山道の状態や動物の痕跡などを確認していきます。
人が再び歩き、山の様子を観察し、また歩く。
そうやって少しずつ、山から道を貸してもらいます。
十分な安全を確認できた段階で、Camino de Banzanを再開し、再び皆さまを山へお迎えしたいと考えています。
自然と共存するとは、自然を遠ざけることでも、自然を人間の都合に合わせることでもありません。
山の変化を知り、人間も行動を変えながら、互いにちょうどよい距離を探していくこと。
今回の一時休止と再開までの過程もまた、Camino de Banzanが大切にしてきた「歩きながら学ぶ」時間なのだと思います。
再び皆さまと一緒に歩ける日まで。
山から、もう一度道を貸してもらう準備を始めます。
再開が決まりましたら改めてご連絡いたします。